強気相場で大化け成長株を見つけるのは簡単です。最も早く底を打ち、最も高値にある株が最高の大化け銘柄です。では強気相場が始まる前に次の大化け成長株を見つけることはできないのでしょうか。このページではコロナショックの前後で大化け銘柄がどのような値動きをしたのか振り返ります。調整&暴落局面における成長株の特徴を学んで、次のチャンスを掴み取りましょう。
目次
コロナショック後の成長株
〇〇ショックと呼ばれる暴落相場が終わった後、新たな強気相場を牽引するのは成長株たちです。「オニールの成長株発掘法」では、強気相場を牽引する銘柄を主導株と呼んでいます。コロナショック後の相場を牽引した主導株のチャートを分析することで、次の成長株を探し出すヒントを得ましょう!!
なお今回は東証1部の主導株30銘柄を対象に分析しました。これらの銘柄はコロナショック後に選び出した銘柄です。
2384 | SBS HLDG |
2491 | バリューコマース |
3031 | ラクーンHLDG |
3064 | MonotaRO |
3107 | ダイワボウHLDG |
3288 | オープンハウス |
3658 | イーブックイニシアティブ |
3677 | システム情報 |
3678 | メディアドゥ |
3694 | オプティム |
3697 | SHIFT |
3769 | GMOペイメントゲートウェイ |
3921 | ネオジャパン |
3962 | チェンジ |
4320 | CE HLDG |
4396 | システムサポート |
4519 | 中外製薬 |
4574 | 大幸薬品 |
4686 | ジャストシステム |
4726 | SBテクノロジー |
4768 | 大塚商会 |
4776 | サイボウズ |
6035 | アイ・アールジャパンHLDG |
6323 | ローツェ |
6532 | ベイカレント・コンサルティング |
6533 | Orchestra HLDG |
6541 | グレイステクノロジー |
6920 | レーザーテック |
7033 | マネジメントソリューションズ |
8068 | 菱洋エレクトロ |
暴落前後の主導株指数の動き
まずは昨年12月以降の主導株指数(主導株30銘柄を標準化した指数)とTOPIXの値動きを比較してみましょう。
コロナショック前後の主導株とTOPIXの比較
基準日:2019/12/1
成長株のコロナショック前の値動き
コロナウィルスの第一報は12月末頃でした。これに先駆けTOPIXは12月17日にを天井を付けています。以降1月20日, 2月6日に高値更新に挑戦しましたが失敗、終値で大底を付けたのは3月16日でした。天井から最安値までの下げ幅は45.5%の暴落でした。
主導株指数を見てみると節目となった日付が異なりますね。TOPIXが12月17日に天井を付けた後も続伸を続けています。1度目の高値は1月22日でした。高値から6%の調整が入りますが1月30日を底に反転、天井は2月13日に訪れました。終値の大底は3月13日とTOPIXより早く底を打っています。天井から最安値までの下げ幅は33%でした。
TOPIX失速後の上昇や天井から底までの下落幅の小ささはコロナショック前から継続する買い圧力を示唆するものですね。コロナショックによる社会構造変化に適した成長株である以前に、優れた将来性がある成長株が主導株となっていると考えられます。
コロナショック後の成長株の動き
大底まで継続的な買い圧力を受けながらTOPIXより優れた成績を収めた成長株たちが、どのように主導株として飛躍したかを見てみましょう。
TOPIXと主導株指数を大底(3月13日)を基準として見比べてみましょう。
底から3/25までは似た値動きをしていますが、3/25から4/6にかけて調整で主導株は強さを見せていますね。4/6に調整を終えたタイミングで、主導株指数構成銘柄のうち21/30が出来高を伴った上昇をしています。このとき出来高増の下落は0銘柄でした。4/6の動きが底が確かなものであったことの査証でしょう。
以降は上昇相場が続いていますが、各銘柄の動きに強い相関があるわけではありません。株価指数の動きを利用しながら需給が改善した銘柄が、各々のタイミングで飛躍しています。
まとめ
高パフォーマンスの成長株は暴落直前の調整局面で指数より強いことを確認できました。ただし下落幅は主導株と株価指数で大差はありません。また底から反発は指数と似た動き、本格的な上昇は3週間たった後です。落ちるナイフを掴まず、上昇の初動を捉えることができれば十分な収益を掴むことができますね。
あわせて読みたい記事
主導株や市場の状態を調べる方法に関する記事もあわせてご確認ください。
コメント