テンバガーのチャートでは株価上昇前に特徴的なパターンが現れます。テンバガーを達成したベネフィット・ワンのチャートから、値動きの特徴を探してみましょう。ぜひ一緒にチャート分析を行ってみることをおすすめします。テクニカル分析の腕がメキメキあがりますよ!
過去チャートからテンバガーの値動きの特徴を学ぼう!
ベネフィット・ワンは福利厚生サービス会社を提供する企業です。主力事業は福利厚生代行サービス「ベネフィットステーション」です。働き方改革や福利厚生費用の削減などを追い風に成長を続けています。2006年に上場して以来しばらく株価は低迷しましたが、2011年から株価の高騰が始まります。
テンバガーの初動をテクニカル分析で捉える
「オニールの成長株発掘法」で紹介されているチャート分析術でテンバガーのチャートを分析しています。過去チャートを分析することで、テンバガーに共通するカップウィズハンドルやVCPパターンなどの強力なベースやクライマックストップを確認し、銘柄スクリーニング、購入&売却タイミングを学びましょう。チャート分析術の基本は以下の記事で解説しています。大切なことは買い集めと振るい落としです。
ベネフィット・ワンのチャート分析
2006年に上場したベネフィット・ワンの株価がテンバガーまで上昇していく過程を見てみましょう。
2006年から2012年までは調整が続いています。大底の65円を付けた後反発し、上昇が始まりました。はじめてのベースは、底付近の揉み合いレンジ上限付近であらわれたダブルボトムですね。ブレイク後は上場直後に付けた高値のラインまで+200%ほど上昇し、クライマックストップが発生しました。
上場直後の高値圏を抜けるために形成が始まったのがカップウィズハンドルでした。オニールの成長株発掘法の区分ではこれが1つ目のベースに当たりますね。クライマックストップまでの値幅は+180%ほどでした。
第2ベースとして現れたのはVCPパターンでした。ここでは地合いの悪化を受けてカップウィズハンドルとダブルボトムが失敗に終わっています。クライマックストップまでの上昇率は+47%でした。
クライマックストップの後は緩やかな下落トレンドで調整に入ります。5か月ほどの期間をかけて第3ベースとなるVCPパターンが完成し、クライマックストップまで+55%ほど上昇しました。
この後も上昇が続いていますが、コロナショックの暴落でベースの形が分かりにくくなっております…。良いチャートパターンは見当たらないですね。
各ベースパターンの詳細分析は別記事で実施しています。
始 | 終 | Ti | Tf | CT | 上昇期間 | 上昇率 | |
ダブルボトム | 2012/7/9 | 2012/10/22 | 7.9% | 7.6% | 2013/9/30 | 49 W | +218.7% |
カップウィズハンドル | 2013/9/30 | 2014/11/10 | 39.7% | 15.5% | 2015/6/29 | 33 W | +189.3% |
VCPパターン(1) | 2016/10/24 | 2017/2/13 | 18.1% | 8.1% | 2017/7/18 | 18 W | +52.7% |
VCPパターン(2) | 2017/9/11 | 2017/12/18 | 15.2% | 6.2% | 2018/9/25 | 40 W | +58.6% |
テンバガーのチャート分析は随時追加しています。
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