オニールの成長株発掘法で紹介されているカップウィズハンドルは株価上昇サインとして成長株投資家に人気のチャートパターンです。人気がある一方で、形だけみて株価上昇に必要な需給の状態を考えていない方も多いのではないでしょうか。レーザーテックの株価が上昇するきっかけになった2019年のカップウィズハンドルを分析することで、カップウィズハンドルの理解を深めましょう(/・ω・)/
※本ページは個人的な学習メモであり情報の正確さは保証できません。
目次
カップウィズハンドル(週足)/レーザーテック
2019年4月に最高値を付けた後、30%程度の調整しカップウィズハンドルを形成しましたね。low cheatのエントリーチャンスもありました。
カップウィズハンドル(日足)/レーザーテック
日足でみたほうが分かりやすいですね。low cheatでエントリーが正解、ピボットラインブレイクは大幅ギャップアップなのでエントリーが難しい展開でした。
カップウィズハンドルのポイント
チャートを見てチェックポイントとエントリー候補日を考えてみました。
〇週足
・2015年の最高値を更新した後にベースを形成
・週足ではボラリティ高め、売り枯れ確認できず
〇日足
・9月中旬~10月中旬の1度目の調整で陽線の出来高が多く陰線で出来高が少ない
・10/14に出来高を伴って下髭で25日線を割るが値幅の半分上で引ける
・10月下旬以降は売り買い拮抗し2度目の調整へ、出来高の割に下げ幅は小さい
・75日移動平均線を支えに反転
・出来高を増やしながら高値更新を狙うも戻り売りで上髭(11/30)
・12/1は前日の値幅いっぱいの陰線、出来高は控えめ
・12/2は続落、出来高微増
・12/12にGUからの大陰線で振るい落とし
・高値目前に揉み合い出来高急減
・長い下髭で25日移動平均を割って振るい落とし、値幅の上半分で引ける
・75日線、25日線をサポートとして安値を切り上げていく
買い集め:9月中旬~10月中旬
振るい落とし:11/1, 2, 4, 9, 11, 18, 12/2, 12, 22
〇10/19
10月の陽線を見て異変を察知
ピボットラインブレイクで10/19エントリー、10/14下髭を損切りラインに設定
⇒11/1の下髭で振るい落とされる 損失7.2%
〇11/30
2度目のピボットブレイクチャレンジでエントリー
⇒調整に入るが値幅は8%以下、損切りルールにかからず本当のブレイクアウトまで我慢できる
★その他の買い戦略
・11/15
(根拠)11月前半の下落で出来高が大きく振るい落としが進んだ。
前回高値の盛り上がりに欠ける。9月の買い集め玉は売り抜けられていない?
直近揉み合いレンジ上抜け、75日移動平均を支持線として大陰線を描いた
指値→50DMA 損切り逆指値→5DMA
・12/13
(根拠)振るい落とし発動も12/5安値を支持線として止まる
支持線をバックにポジションを取ればリスクリワードは良好
・12/19-12/22
(根拠)VCP前提でポジションを取れば調整幅は限定的(前回調整幅7.5%)
ブレイク後の値動き
VCPパターンの特徴とブレイク後の動きは以下の通りです。
前回高値から1度目の調整はVCPパターンではありませんが、底値付近の買い圧力は大口投資家の存在を匂わせる重要なヒントですね。
ベース形成期間:46営業日(79営業日)
クライマックストップからブレイクアウトまで:79営業日
調整幅:18.5%, 8.3%, 3.7%
上昇後トレンド継続期間:62営業日
上昇トレンドは終値ベースで3/30まで続きました。2月半ばから少しずつ怪しさが出てきて一部売却、3月半ばにはポジションを大幅縮小、遅くとも4/12のギャップダウンで完全撤退するのが理想的ですね。
テンバガーの過去チャートから学ぶ
今回のようなチャート分析を多数公開しています。
私のチャート分析の着眼点は「ミネルヴィニの成長株投資法」、「オニールの成長株発掘法」、「出来高・価格分析の完全ガイド」に全てが記載されています。全て名著なので是非ご一読を。
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