2021年1月CANSLIM銘柄候補

2020年は成長株投資によって最高の一年となりましたね。まだまだ経験不足で乗り切れなかったのが悔やまれます。直近停滞している成長株たちですが、調整は大化け銘柄になるための大切な準備期間です。この間に強い銘柄を探し出しましょう(/・ω・)/

オニールの成長株発掘法で提唱されているCANSLIM投資では、C A N S L I Mの7つの要素を使って銘柄を選定します。中でもファンダメンタルズに関する要素は次の5項目です。

  • 前年同期比でEPSが25%以上上昇していること
  • 年間EPS増加率は25%以上であること
  • 年間EPS増加率が3年連続で増加していること
  • 売上高が25%以上増加しているか、直近3か月の売上増加率が加速していること
  • ROEが17%以上であること

このページでは3500を超える日本株の中から、スクリーニングツールを使って抽出したCANSLIM銘柄候補を紹介しています。

CANSLIM候補銘柄スクリーニング条件

スクリーニングでは次の条件を使用しています。

  • 経常利益が25%以上増加(前年同期比)
  • 経常利益が25%以上増加(前年度比)
  • 年間売上高が25%以上増加(前年度比)と
  • ROEが17%以上

具体的なスクリーニング方法は以下の記事で解説しています。

2021年1月CAN-SLIM候補銘柄一覧

2021年1月は18社が該当しました。前月と総数は変化ありませんが、5銘柄が入れ替わっています。
※12/25にレラティブストレングスを追記

コード銘柄名市場経常利益
変化率(%)
前年度比
経常利益
変化率(%)
前年同四半期比
売上高
変化率(%)
ROE
(%)
RS
(12/25)
1726ビーアールHLDG東148.261.6427.2320.978
3150グリムス東149.7235.8127.6133.196
3186ネクステージ東140.66122.8134.3718.685
3772ウェルス・マネジメント東2290.38812.9333.7732.342
3962チェンジ東1278.7342.9865.7624.299
4424Amazia東M173.74223122.1955.31
4493サイバーセキュリティクラウド東M615.7130.6967.03115.4212
5070ドラフト東M26.86151.6728.6327.994
6035アイ・アールジャパンHLDG東1149.55197.8359.135398
6195ホープ東M965.261329.09273.0275.490
6532ベイカレント・コンサルティング東181.85100.8435.7531.197
6920レーザーテック東192.94220.1247.9830.896
7044ピアラ東135.6730.7728.1618.388
7068フィードフォース東M991.1840011817.196
7071アンビスHLDGJQ10079.2670.8638.398
7095Macbee Planet東M85.9574.5638.0132.479
8934サンフロンティア不動産東125.86167.2937.3917.731

黄色=5月に決算発表があった銘柄、赤色=新たにCANSLIM候補になった銘柄、ノイズ銘柄は除外しています

9450:ファイバーゲートが11/13の決算発表で前年同四半期比の経常利益失速、CANSLIM候補銘柄選外になってしまいました。しかしながら12月にはVCPパターンを形成&上抜けしているので過去数か月のCANSLIM銘柄はウォッチした方がよさそうですね。

指標別CANSLIM候補銘柄ランキング

経常利益率増加率、売上高変化率、ROEについてBest5をご紹介します。

経常利益率増加率(前年度比)ランキング

順位コード銘柄名市場経常利益変化率
(前年度比,%)
17068フィードフォース東M991.18
26195ホープ東M965.26
34493サイバーセキュリティクラウド東M615.71
43772ウェルス・マネジメント東2290.38
53962チェンジ東1278.73

経常利益増加率(前年同期比)ランキング

順位コード銘柄名市場経常利益変化率
(前年同四半期比,%)
16195ホープ東M1329.1
23772ウェルス・マネジメント東2812.9
37068フィードフォース東M400.0
44424Amazia東M223.0
56920レーザーテック東1220.1

売上高変化率(前年度比)ランキング

順位コード銘柄名市場売上高変化率
(前年度比,%)
13772ウェルス・マネジメント東2333.8
26195ホープ東M273.0
34424Amazia東M122.2
47068フィードフォース東M118.0
57071アンビスHLDGJQ70.9

ROEランキング

順位コード銘柄名市場ROE(%)
14493サイバーセキュリティクラウド東M115.4
26195ホープ東M75.4
34424Amazia東M55.3
46035アイ・アールジャパンHLDG東153.0
57071アンビスHLDGJQ38.3

新しくCANSLIM銘柄候補に挙がったウェルス・マネジメントが多くのランキングで上位に入っています。今後の株価の動き次第ではエントリーを検討したいですね。

テンバガー候補

株価が数十倍に跳ね上がる銘柄を掴み取るには、企業規模が小さいうちに株を購入する必要があります。会社規模の指標として時価総額の小さな順に5社を見てみましょう。

順位コード銘柄名市場時価総額(百万円)
15070ドラフト東M10510
23772ウェルス・マネジメント東211826
37095Macbee Planet東M13019
44424Amazia東M14997
57044ピアラ東116365

時価総額200億円以下の銘柄が増えていますね。テンバガー狙いでエントリーポイントを探したいところです。

新高値圏銘柄

新高値圏にあるのは8銘柄でした。去年から異次元の強さを見せているレーザーテックは新たにVCPパターンをブレイクアウトして新高値を更新中です。

順位コード銘柄名市場年初来高値からの
下落率(%)
16920レーザーテック東1-1.49
27071アンビスHLDGJQ-2.49
36532ベイカレント・コンサルティング東1-8.81
46035アイ・アールジャパンHLDG東1-9
53150グリムス東1-11.88
63186ネクステージ東1-12.64
71726ビーアールHLDG東1-16.1
87044ピアラ東1-19.46

業績は優れているもののフィードフォースやAmaziaは新高値から-40%以上の調整になっています。株価が反転したとしても厳しい戻り売りに曝される可能性が高く、しばらく様子見ですね。

レラティブストレンクス

CAN-SLIM銘柄候補のレラティブストレングスを計算しています。オニールの成長株発掘法では上場している全銘柄と比較することを提唱していますが、個人で計算することは現実的ではありません(^_^,)苦笑。ここではレシオケーターを基にCAN-SLIM銘柄間の相対的な強さ(=レラティブストレングス)を見てみましょう。…どのパラメータを見ればいいかは模索中です(^_^;)笑。

レシオケーターランキング

過去5W~52Wの地点を起点としたレシオケーターのランキングを作成しました。
※RS(5W):5週間前を基準としたレシオケーター、対TOPIX

 1位2位3位4位5位
RS(5W)70716920603531867095
RS(13W)70716920603531506532
RS(26W)39627068653231866035
RS(52W)39624493603565327068

アンビスHLDGとレーザーテックが短期的に躍進していますね。新たに加わったチェンジは長期的なパフォーマンスが優れているものの、直近の調整で低迷中です。

レラティブストレングス改善銘柄

レラティブストレングスが面白そうなのはこちらの3銘柄。レーザーテックとベイカレント・コンサルティングはコロナ前から主導株であり続けています。結局は強い銘柄が強いということですね。

フィードフォースは高値から40%下落していますが、レラティブストレングスのボラリティが減少している状況です。戻り売りを考えるとしばらく上値は重そうですが、株価指数の動き次第では横ばい~反転を期待してしまいますね。

PICK UP 銘柄

お試しで新コーナー「pick up銘柄」を設置しました。私が独断と偏見で選んだ気になる銘柄をご紹介します。

3186:ネクステージ

ネクステージは中古車販売を行っている企業です。上場来安値からテンバガーを達成した後、2年以上株価が横ばいとなっています。2020年10月に新高値を付けましたが、すぐに反落し新高値圏で揉み合い状態です。需給は締まりつつあるように見えますが果たして…。

6920:レーザーテック

最強の主導株レーザーテックは12/9にVCPパターンからブレイクアウトしました。しかしブレイク後すぐに相場環境の影響で上値を抑えられてしまいました。チャートが大きく崩れることなく上昇を始めることを期待します。

7044:ピアラ

2018年末の上場したピアラは2年程の調整期間を終え上昇、高値付近で売り圧力に押されています。ここでダブルボトムやVCPパターンが現れてくれればおいしい展開です。需給の変化に注目していきたいですね。

CANSLIM銘柄のエントリーポイント

好業績は大化け銘柄に求められる一要素に過ぎません。適切なベースを形成し需給が改善することで本格的な暴騰が始まります。機関投資家の動きと需給をチャートから読み取る方法を学ぶことが重要です。

編集後記

今月度各ランキングで上位になったウェルス・マネジメントは不動産投資関連の企業です。コロナの影響を受けるはずなので利益の中身を良く精査して投資する必要があります。また業績の数字は優れていますが株価を見ると最高値からの下落幅が大きく、今のところ私の投資対象にはなりません。今後の値動きに期待したいですね。

先月度まで候補銘柄に掲載していたファイバーゲートは、12月に入ってベースをブレイクアウトしました。CANSLIM候補銘柄の紹介記事ではファンダ重視のため今月度は選外になっています。もう少し幅広い銘柄紹介ができるコンテンツを模索中…。

銘柄選定が好きな方はカップウィズハンドルの記事で紹介されているスクリーニング条件で見てみることをおすすめします。今の時期だとスーパースクリーナーで60銘柄引っ掛かり、チャートを見てリストに加えるのが15銘柄、翌週購入できる可能性があるのが2~3銘柄といった印象です。

次回の更新は2021年1月下旬を予定しています。

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