かえる相場日記-2020/11/13週報

ファイザー社のワクチン開発報道が衝撃的な一週間でした。成長株から割安株への資金シフトが痛手に…(>_<;)。資金シフトのたびに割安株をポートフォリオに組み込もうか迷うのですが毎度思いとどまります。このあたりの考え方はまた記事にしたいと思います。難しい局面ですが市場の動向を確認していきましょう。

市場の状態を調べる方法

CANSLIMと出来高・株価分析を組み合わせて市場の分析をしています。

日記に登場する概念は次の記事で詳細を解説していますのでご確認ください。

ローソク足と出来高は機関投資家の動きを映す鏡
テクニカル分析の基本となるローソク足と出来高を極めれば、相場を動かす機関投資家の意図を読み取ることができます。ローソク足と出来高を組み合わせて使うことで、だましに引っ掛かることなく上昇&下落の初動を読みとる技術を手に入れましょう。
相場の天井と底で現れるサイン
相場の状態を知りたければ、相場を注意深く観察するしかありません。株価指数や個別銘柄の動きを観察することで、新たな相場の始まりと終わりの予兆を掴みましょう。
主導株の動きから相場の状態を読みとろう!
市場を牽引することができるのは主導株だけです。市場の状態を知るために、主導株の動きを確認するようにしましょう。主導株とはオニールの成長株発掘法の中で、市場を牽引する銘柄を主導株と呼んでいます。主導株は次の2点を満たす銘柄で...

株価指数の動向

S&P500指数(SPY)

大統領後に株価は高騰、高値圏で息切れして引けた先週末でした。週明け11/9に新型コロナウィルスワクチン開発成功のニュースが舞い込み株価はさらに跳ね上がりました。低迷していた景気敏感株が買われ、コロナ後の相場を主導してきたハイテク成長株が売られる展開。GAFAが組み入れられているS&P500指数の上げ幅はダウに比べると限定的で、9月上旬の高値に跳ね返される展開でした。その後は揉み合いながらじわじわ上げていますが、下落日の出来高が多いのが気掛かりですね。11/9の高値に近づくにつれて出来高を増やしていかないと失速しそうな印象…。

週足終値では最高値更新となりましたが陰線&出来高減少。出来高は平均以上&下髭で買い圧力があるとは言え、勢いが物足りず来週以降が気掛かりです。

NASDAQ(QQQ)

NASDAQには厳しい1週間でしたね。やはり先週末の長い下髭は首吊り線だったようです。9日に急落、10日も高い出来高で続落しています。11/10以降は出来高が落ち着いてじわじわ上昇に転じています。11/12陰線で出来高を減らしているところは好印象ですが11/13の反発が弱いのが心配です。

週足では13MAで反発し長い下髭を付け値幅の中間程度で引けました。資金シフトで売り込まれた割にはまだ高値にありますね。

TOPIX

TOPIXは相変わらず強いですね。11/9はきれいな陽線、翌11/10は上髭を付けるも11/11まで続伸、その後は出来高を減らしながら下落と理想的な上昇トレンドです。

マザーズ指数

NASDAQと連動しているマザーズ指数は11/9に大きく下げました。その後反発していますが未だ高値を更新していませんし、25MAが垂れてきたのでしばらく要注意かもしれません。

成長株と割安株の資金循環(QQQ/DIA)

11/9に成長株→割安株へ資金シフト、その後反発を見せるも頭を押さえられている印象です。

週足でみると10月に2度上髭を付けています。天井サインですね。傾きが鈍化した13MAを割り込んで引けており注意が必要です。

主導株の動き

主導株指数の反発は弱いですね(^_^;)。オニールの成長株発掘法では主導株の失速と停滞株の上昇は相場反転の暗示。少し身構えたほうがいいかも知れません。

主導株指数の詳細はこちらの記事をご確認ください。

CANSLIM候補銘柄決算pick up

決算ラッシュが終わりましたね。新しい決算を反映したCANSLIM銘柄候補をまとめました。

来週の展望

上昇を始めた景気敏感株と失速した成長株。このまま成長株の停滞が続くと相場反転が近いかもしれません。相場環境をよく見極めながら好決算銘柄のブレイクを狙いたいですね。

あわせて読みたい記事

現在の相場状況と取るべき行動はオニールの成長株発掘法で詳しく述べられています。久しぶりに読み返そうかな。

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