今週も成長株投資家には厳しい一週間でした。反転の兆しが見えるものの完全な需給改善には投げ売りが足りていない気もします。くれぐれも落ちるナイフは掴まないように気を付けたいですね。
それでは相場の振り返りに行ってみましょう。
目次
市場の状態を調べる方法
CANSLIMと出来高・株価分析を組み合わせて今週の相場状況を振り返っています。日記に登場する概念は次の記事で詳細を解説していますのでご確認ください。
株価指数の状態
NASDAQ(QQQ)
週明け3/1は大幅高で始まりましたが出来高が少ない陽線となりました。単なる自律反発でだましの動きと見えますね。そこから3/2,3,4と出来高を増やしながら大きく下落しています。310あたりの支持線を割り込んでしまったので安値切下げ、下落トレンド入りを印象付けます。3/5金曜日には出来高を伴った下髭陽線で強い買い圧力を伺わせますが、トレンド反転を確証するには数日間値動きを見る必要がありそうです。
週足でみるとコロナショック以来の出来高水準です。半年前のレンジ上限や26週移動平均線で支えられているようですね。
マザーズ指数(2516)
マザーズ指数は出来高を増やしながら下落した一週間でした。元々酷い有様だったのでNASDAQに比べると落ち着ていますね。節目となっていたマザーズ指数1200円を割ったことで損切りが噴き出たようです。その後は1150円を支えに反発しています。金曜日は下髭陽線で下げ止まりを感じさせますが…落ちるナイフを触らないように気を付けたいと思います(^_^;)。
週足でみると10月頃から続く天井圏でのレンジ下限で止まっているように見えますね。…出来高的に大した投げ売りにはなっていないのではないでしょうか。個人的には一度割って需給をすっきりさせて欲しいのですが果たして。
主導株指数
主導株指数は週末に大きく改善。ただし売り抜け銘柄も多く警戒継続です。
個別銘柄の動向
レーザーテック(6920)
主導株のレーザーテックは高値切下げからネックラインを割り込んで引けています(^_^;)。金曜日にSOX指数が大幅高となっているので週明けは反発する可能性がありますがしばらくは下目線ですね。
MonotaRO(3064)
12月頃からベースを形成していたモノタロウはピボットラインを割り込む位置まで落ちています。直近二日は陽線を見せていますが果たして。
TSLA
米国ハイテク株を主導してきたテスラは支持線を割れて以降下落トレンドが続いています。バイイングクライマックスの気配もありますがまだ不安定な状態ですね。
3/5のS&P500指数構成銘柄のヒートマップを見てみるとTSLAだけ真っ赤です。ARKKも動きが悪いのでハイテクグロースは値動きが劣っている印象ですね。
レラティブストレングス
CANSLIM候補銘柄
2021年3月度CANSLIM銘柄候補のレラティブストレングスは以下のようになっています。
コード | 銘柄名 | 2021-03-05 | 2021-02-26 | 2021-02-19 | 2021-02-12 | 2021-02-05 |
2150 | ケアネット | 99 | 99 | 99 | 99 | 99 |
3962 | チェンジ | 97 | 96 | 97 | 99 | 98 |
3998 | すららネット | 98 | 98 | 98 | 98 | 99 |
4479 | マクアケ | 66 | 82 | 89 | 81 | 84 |
4488 | AI inside | 89 | 94 | 98 | 98 | 99 |
4493 | サイバーセキュリティクラウド | 37 | 25 | 26 | 17 | 22 |
4587 | ペプチドリーム | 53 | 62 | 69 | 73 | 84 |
4686 | ジャストシステム | 22 | 31 | 60 | 51 | 52 |
5070 | ドラフト | 93 | 96 | 93 | 94 | 95 |
6195 | ホープ | 97 | 98 | 96 | 95 | 84 |
6532 | ベイカレント・コンサルティング | 97 | 97 | 96 | 95 | 92 |
7044 | ピアラ | 2 | 11 | 29 | 66 | 70 |
7068 | フィードフォース | 91 | 91 | 61 | 69 | 70 |
7079 | WDBココ | 89 | 90 | 87 | 89 | 90 |
7095 | Macbee Planet | 76 | 87 | 94 | 91 | 83 |
9517 | イーレックス | 86 | 78 | 72 | 83 | 91 |
レラティブストレングスランキングデータ
日本株のレラティブストレングスランキング上位20%銘柄のエクセルデータは以下のダウンロードボタンから入手できます。
来週の展望
成長株たちは大きく下げましたが週後半は反転の兆しが見えました。しかし需給が改善するほど大きな投げ売りが出ているような印象はありません。成長株の地合い好転には需給改善が不可欠なので慎重に行動したいですね。
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