かえる相場日記-2021/4/2週報

米国が公共投資で盛り上がっているおかげで米国の株価指数は好調ですね。3月上旬に底打ちして1か月がたつので、強い銘柄は割高感がある一方で多くの銘柄はまだ低調です。

では今週の相場を振り返ってみましょう。

市場の状態を調べる方法

CANSLIMと出来高・株価分析を組み合わせて今週の相場状況を振り返っています。日記に登場する概念は次の記事で詳細を解説していますのでご確認ください。

株価指数の状態

NASDAQ(QQQ)

QQQは3/29,30と下落したものの下髭陽線、出来高は減少、その後2日間で2連騰しています。上昇しているものの出来高は中程度であり、勢いが足りないですね。直近のレンジ上限はわずかに抜けているので、この水準を維持できるか注目してきたいところです。

週足では13週移動平均線を上抜けてきたものの出来高は減少傾向です。

マザーズ指数(2516)

マザーズ指数は4/1の出来高を伴った上昇がフォロースルーでしょうか。4/2は同程度の出来高がで下髭陰線となっています。上昇基調ではありますがまだレンジの範囲内。ここから上に抜けてくれると良いですね。

週足ではまだ13週移動平均線の下で揉み合っているような状況ですね。

主導株指数

続いて主導株指数を見てみましょう。採用銘柄は3/19時点の主導株です。

直近はマザーズ指数よりパフォーマンスが劣っていますね。大型銘柄に資金が入った影響で小型株が多い現在の主導株は遅れていると考えられます。

個別銘柄の動向

中小型株は需給がよく買い時の銘柄が出てきていますね。来週にはブレイク銘柄として当コーナーで紹介できるのを期待しています。今週は指数を牽引する時価総額上位銘柄から比較的強い2銘柄をご紹介します。

ラクス(3923)

ラクスは3月上旬から出来高を伴って反転してきましたが、直近出来高が落ち着いていますね。週足で移動平均線を上抜けしてはいますが燃料不足でもう少し調整が必要そうな印象です。

SANSAN(4443)

SANSANは最高値圏で推移しています。ラクスより好需給なので今後の推移に期待ですね(/・ω・)/

マザーズ指数は反転の雰囲気ですが、指数寄与率の高い銘柄たちは高値まで遠く新高値更新には再調整が自然な流れでしょうか。

レラティブストレングス

CANSLIM候補銘柄

2021年4月度CANSLIM銘柄候補のレラティブストレングスは以下のようになっています。

マクアケ、AIinside、ウチダエスコ、ファイバーゲートのレラティブストレングスが上昇傾向です。適切なベースを形成していないか要チェック(/・ω・)/

レラティブストレングスランキングデータ

日本株のレラティブストレングスランキング上位20%銘柄のエクセルデータは以下のダウンロードボタンから入手できます。

来週の展望

一部の成長株は需給良好で買いたくなるような状況ですが、指数寄与率の高い銘柄たちはまだ重そうな印象。指数の重みに負けないように注意しながら強い銘柄を選んでいきたいですね。

ミネルヴィニ語録

「ミネルヴィニの成長株投資法」の著者マーク・ミネルヴィニ氏のTweetから気になったものをピックアップしてご紹介します。私の英語力が低いところには目を瞑ってください(^_^;)。

投資手法はいつでも機能するわけではありませんが、徐々に勝率は上がっていきます。投資手法は人間関係と同じです。時折浮気するようでは結婚はうまく行きません。成果を得るには誠実に向き合い続ける必要があります。

Mark Minervini

年初からのバリュー株優勢の相場を見て心が揺らいだ成長株投資家も多いと思います。自分の投資手法の軸を見つめ直して、向き合い続けたいですね。

(編集後記)

4月4日でブログ開設1周年を迎えます。記事を書きながら投資に向き合ったおかげでスキルアップできた1年でした。相場への理解が深まるにつれ書きたい記事の傾向が変わるのも面白いですね。ブログを通して皆さんへ共有していきたいと思いますので今後もよろしくお願いします。